#1 SEKAI NO OWARI「死の魔法」の魅力に迫る!

音楽紹介

記事を開いていただき、ありがとうございます。管理人のオリゴトウです。

このサイトでは、音楽の専門的知識が少ない方にも、楽曲のより深い魅力をわかりやすく伝え、幅広い音楽を新しく聴くきっかけを作るための記事を投稿しています。

今回は、SEKAI NO OWARI「死の魔法」の魅力を紹介し、音楽性を紐解いていこうと思います!

楽曲紹介

まず、「死の魔法」という楽曲の名前を聞いたことはありますか?

なかなかSEKAI NO OWARIの楽曲の中でもマイナーな方の楽曲だとは思います。でも僕は、この楽曲が彼らの楽曲の中で1,2を争うほど好きです。

この楽曲は、メジャーデビュー前の「世界の終わり」という名前で活動していた時期の1枚目のインディーズアルバム『EARTH』の5曲目に収録されている一曲です。つまり、彼らの歴史の中でもかなり初期に制作された曲になります。

当時の「世界の終わり」は、彼らが世間的に売れ始めた頃の楽曲に見られるファンタジー要素が強く現れたものとは異なり、人間の真理や命の捉え方、戦争と平和など、かなり現実的な要素が強く表現されており、「死の魔法」もこれに該当すると考えられます。

#『EARTH』収録曲曲のテーマ(解釈)
1.幻の命儚く終わる命、死
2.虹色の戦争「平和」に対する違和感や疑念
3.インスタントラジオ暗い世界における音楽の立ち位置
4.青い太陽当然の「太陽」の存在、当然のものの消失とその真理
5.死の魔法
6.世界平和「世界平和」の裏に存在する対立や格差、矛盾
7.白昼の夢単調な日常、孤独

これだけを見ても、当時の彼らの楽曲は、現実のダークな部分を表現したものが多いことがわかります。ここから、この楽曲の表現しているところを軽く解釈したいと思います。

歌詞とテーマ

この楽曲では、全体としていずれ必ず訪れる「死」という現象を完全に理解できない、あるいは受け入れることができないことへのもどかしさが表現されています。

「僕が世界で今まで見つけてきたもの」「僕が世界で今まで作ってきたもの」「どうしてなくしてしまうの?」「どうして死んでしまうの?」

→1番では、上記のように単純に死に対する疑問を投げかけ、やるせなさを感じる歌詞になっている。

やがて、「人間」「植物や僕ら以外の動物」「朝と夜」「愛や憎悪」「仲間や愛する人」「過去と未来」そして「今」。この世に当たり前に存在しているものや概念、つまり森羅万象を好きであり、大切に思っているのに、どうして儚く死はやってくるのだろう、という内容になっています。

曲の最後にかけて、より「死」というものへの強い思い、受け入れられないけれども少しずつ「死」へは近づいているという現実に対するもどかしさが、一層直接的に感じられます。

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音楽的観点

まず、この楽曲は一般的な邦楽に比べ、6分4秒と少し長いものとなっています。加えて、メインで使われているコードは6つ、曲全体を通しても7つ程度しか使用されていないシンプルなものとなっています。

また、曲全体を通してコード進行も主に2パターンであり、繰り返し同じフレーズが最後まで用いられており、転調もありません。後半では、サビのフレーズが2番が終わってから3回しもある珍しい構成です。

続いて、ギターフレーズについて曲全体を通してアルペジオ1が用いられています。反対側では単調な和音で構成されるピアノフレーズが聴こえ、楽器構成としては非常にシンプルです。

  1. 複数の弦を鳴らすのではなく、1本ずつ弦を弾いてコードを奏でる弾き方 ↩︎

個人的な解釈として、こうした余計な効果音やシンセ系の音が混在しないシンプルな音色と進行によって、主人公の「死」を受け入れられない真っ直ぐな心情がより直接的に伝わっていると考えられます。

ぜひ、左側から聴こえる繰り返しのアルペジオと、右側から聴こえる和音のピアノフレーズをそれぞれ感じながら、歌詞を解釈して聴くと色々なことを考えながら聴くことができるかもしれませんね。

まとめ

以上、SEKAI NO OWARI「死の魔法」の魅力を紹介してきました。初期の彼らの楽曲には中期以降のファンタジー色の強い楽曲とは異なる現実色の強い素晴らしい楽曲がたくさんあるので、ぜひ一度聞いてみてください!

SEKAI NO OWARI「死の魔法」 作詞作曲:深瀬慧

この記事では、楽曲の魅力を、その楽曲の背景やテーマ、音楽的観点など多方面から解釈し、伝えていきますのでまたぜひチェックお願いします!

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オリゴトウ

音楽大好き大学生です。
様々なジャンルの音楽の魅力を専門的、感覚的両方で発信しています。
そのほか音楽の最新情報や、楽曲制作についても書きます!

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