#2 SEKAI NO OWARI「Error」の魅力に迫る!

音楽紹介

記事を開いていただき、ありがとうございます。管理人のオリゴトウです。

このサイトでは、音楽の専門的知識が少ない方にも、楽曲のより深い魅力をわかりやすく伝え、幅広い音楽を新しく聴くきっかけを作るための記事を投稿しています。

今回は前回に引き続き、SEKAI NO OWARI「Error」の魅力を紹介し、音楽性を紐解いていこうと思います!

楽曲紹介

「Error」はSEKAI NO OWARIのライブでは定番の楽曲としてファンからは馴染みがある一曲ですが、あまり詳しくない方からすると聞いたことない曲名かもしれません。

この楽曲は、2016年リリースの「Hey Ho」のカップリング曲として収録されており、2019年リリースのアルバム『Lip』の7曲目としても収録されています。

このアルバム『Lip』は、別のアルバム『Eye』と同時に発売されたもので、ダークで挑発的な楽曲が中心である『Eye』が闇属性とすれば、明るい、あるいは神秘的な楽曲の多い『Lip』は光属性とでも言えましょうか、、、

Errorが演奏されたライブ

  • ドーム・スタジアムツアー2017「タルカス」
  • 野外ツアー2018「INSOMNIA TRAIN」
  • TOUR 2019「The colors」
  • FANCLUB TOUR 2023「Fafrotskies 〜The Fan〜」
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歌詞とテーマ

ここからは、「Error 」の歌詞の魅力について深掘りしていきたいと思います。

まず、この曲のテーマとして「ロボットの人間への恋」「戦争」が挙げられます。まず1番からみていきましょう。

僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた たくさんの人を傷付けて、勝つたびに褒められた

いきなりロボットとしての使命や運命が描かれています。軍事用として生まれたんだから人を傷付ける運命なんだと、

だけど、1人で戦う美しい君の横顔を見た時、僕の中でエラーが生まれたんだ

上官はいつも僕に言った「誰かを愛しちゃいけないぞ。守るものがあると自分が弱くなるからな、強い男になるんだぞ。」

ここで登場人物が2人出てきます。1人は恋をした相手です。「1人で戦う」とあることから戦争に参加しているのかもしれません。その美しい相手を見た時の気持ちの変化、つまり恋をしたことを「エラー」と表現しています。

上官はロボットでしょうか、人間でしょうか、後ほど考察します。誰かを愛し守ることは弱さにつながると言います。

エラー音がうるさいから 君を殺しちゃおうと思って銃を向けた

でも僕にはそれが出来なかった 僕は君に恋をしてしまったのかな

エラー音は人間が恋をした時のドキドキする鼓動音のようにも読み取れますね。

人を傷付けるという使命をまっとうするために、エラーの原因である相手を銃で撃とうとしますが、恋をしたという気持ちには打ち勝てず、できません、、

ここまでは、ロボットとしての主人公の視点で物語が描かれています。

喜ばせようと思ったのにそんなに花はいらないと言われた日もあった 寝顔が怖いと笑われた日もあった

貴方の作る料理は錆びみたいな味がして最高ねと、褒められた日もあった なんで君が泣いてるかわからない日もあった

でもそうやって僕はちょっとずつ弱くなっていったんだ

ここから2番ですが、戦争の背景は全くなく、1番とは対照的に主人公のかなり人間的な側面、視点で描かれています。

戦争の地から離れ、人間的な生活と恋心によって、少しずつロボットとして弱くなっていきます。

「そんなの本当の強さじゃないわ もちろん守る誰かがいるのは時に貴方を弱くするでしょう でも弱さを知るという事は強いという事なの。」

ここで、相手のセリフです。この部分は非常に面白く、接続詞を正確に捉えることで意味が見えてきます、なんだか国語の授業みたいになってきましたが、、

「そんなの」とはどんなのか?

その後の「もちろん〜」を見れば、守る対象がいることで弱くなるかもしれない、つまり「そんなの」とは、「守る誰かがおらずただ人を傷付けるためだけに戦う」ということではないでしょうか。

そして「でも」で誰かを守って自分が弱くなることを知ることは強いということを言っています。

つまり、「ただ傷付けるために戦う」ことは本当の強さとは言わない、「弱さを知ることで誰かを守れるほど強くなる」ということであると解釈できるのではないか、

ここで、先ほどの上官はロボットなのか人間なのかということですが、、、

この曲は主人公に「」で囲まれたセリフがありません。それに対して上官と相手の女の子にはセリフがあります。このことから、ロボットはしゃべれないけれども、女の子と上官は人間で、主人公が聞いたセリフを「」で表しているのかなあ、と考察しました! 

夜空に容赦なく降る銃弾 弾が当たった事なんかなかったのに

腕の中にいる君を見てわかったんだ 僕は君の家族になりたかったんだ

ここで主人公の想いが吐露されます。「腕の中にいる」「家族」とは共に、相手が守るべき存在であることを示唆していると考えられます。

僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた たくさんの人を傷付けて、勝つたびに褒められた

ここで、一番最初のフレーズが戻ってきます。これは、私が考えるに、結局ロボットとして人を傷付けるために戦う運命へと引き戻されたと考えられます。人間は過去に戻ることはできませんが、プログラムされたロボットは取り消しや初期化だってできます。

人間のように恋をしたかったロボットが、ロボットとしての使命をまっとうするよう仕組まれた運命になってしまったと考えると切ない最後ですね、、

人間と機械の超えられない壁や価値観の違いなどが、双方の視点を交えながら表現されている素晴らしい歌詞だと思います。

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音楽的観点

歌詞について長々と書いてしまいました、、、でもこの曲は歌詞が本当に素晴らしいと思うんです!

もちろん音に注目しても素晴らしいです!全体的に電子音の効果音がアクセントとなっており、イントロの部分は銃を撃つような音や、戦闘機が空を飛ぶ音、警報器のような音など、ロボットや戦争を彷彿させるような音色が使用されており、注目して聴くとすごく面白いです!

そしてなんと言っても「弱くなっていったんだ」の後から始まるソロの部分!ここはかなりライブでも映える部分です。シンセの音色が激しく動くフレーズは、ロボットのエラー状態を表現しているように思います!

最後に、この曲の個人的に最大のポイントであるサビのコーラスに注目していただきたいです!

1番サビとラスサビではFukaseさんのメインボーカルの裏で、その声をかなり加工したロボットのような声でメロディをなぞるフレーズが聞こえます。

これは、サビの歌詞がロボットの思いが強く現れたものであり、それを表現するためであると考えられますが、コーラスの方に注目して聴くと、機械的に加工された声によって、ロボットの切なさや素直な気持ちがより伝わってきます、、

まとめ

以上、SEKAI NO OWARI「Error」の魅力を紹介してきました。

  • 人間と恋をしたいロボットの気持ちと人を傷付けるためだけに戦うという運命
  • 最初と最後の同じフレーズに隠されたロボットの運命
  • エラー音が表現された効果音
  • ロボットの気持ちを表現した機械的なコーラスフレーズ

などなど、魅力がたくさん詰まっている楽曲ですので、ぜひ注目して聴いてみてください!

SEKAI NO OWARI「Error」 作詞:Fukase 作曲:Nakajin・Saori・Fukase

この記事では、楽曲の魅力を、その楽曲の背景やテーマ、音楽的観点など多方面から解釈し、伝えていきますのでまたぜひチェックお願いします!

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オリゴトウ

音楽大好き大学生です。
様々なジャンルの音楽の魅力を専門的、感覚的両方で発信しています。
そのほか音楽の最新情報や、楽曲制作についても書きます!

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