記事を開いていただき、ありがとうございます。管理人のオリゴトウです。
このサイトでは、音楽の専門的知識が少ない方にも、楽曲のより深い魅力をわかりやすく伝え、幅広い音楽を新しく聴くきっかけを作るための記事を投稿しています。
今回は、にしな「青藍遊泳」の魅力を、歌の特徴的なリズムの取り方、独特な抑揚に着目して紹介していきたいと思います!ぜひ最後までご覧ください。
楽曲紹介
「青藍遊泳」は、2022年リリースの楽曲で、アルバム『1999』にも収録されています。また、2022年のTHE FIRST TAKEでも歌唱されており、注目されています。
にしなさんは、Spotifyの次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noice」に年間のアーティストとして選出され、注目を集め、以前にもスペースシャワー列伝の「SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE」にも選出されるなど、2020年から2021年にかけて大きく名前が知られることとなりました。
にしなさんの魅力は、その唯一無二な歌声と抑揚、中毒性のある歌い方だと思います。この楽曲もそうした一面が強おく出ていますね。また、デュエット曲やコラボ楽曲も多く、複数人での歌唱でもその個性的な声は強く抜けてくるため、例えば藤井風さんのコーラスで参加した際なども、コーラスですがすごく存在感のある声でした。
唯一無二の歌い方
もちろん、にしなさんのベースの歌声がかなり特徴的で、声を聞いただけで誰が歌っているのかわかるほどだと思います。歌い方にもその唯一性が溢れています。
にしなさんの歌い方、多くの曲に共通する特徴ですが、アクセントとなる部分で少し声が裏返るような、軽いこぶしのような歌い方が特徴的だと思います。
この特徴が、特に比較的高音でのナ行やラ行に多いように感じます。これによって独特な抑揚感のようなものが生まれて、特徴的なリズム感につながっています。下に少しだけ特徴的な例を出してみましたので、注目して聴いてみてはどうでしょうか、
1999 | 「街で流れる」「素敵な夜のこと」「1999」「メロンソーダの」「抱きしめ抱え星になるんだろう」 |
東京マーブル | 「やがて夢をみる」どこに逃げたって」 |
ヘビースモーク | 「拘束する」「笑ってみせて」「消えちゃうくらいの」 |
春一番 | 「シャンプーの匂い」「ハンガー」「飲み干した」「口づさんでた」「覚えていますか」 |
これだけにとどまらず、多くの曲に当てはまるのが、フレーズの切れ目の余韻です。フレーズごとの語尾がどれも少し波打つように、スパッと切れるのではなく余韻が感じられます。
TVCMで話題のココナラ

リズムの取り方
「青藍遊泳」の特にAメロはリズムの取り方が特徴的だと感じます。この楽曲のAメロは目立った伴奏はピアノだけですが、そのピアノのフレーズやリズムに先行したり、少し後を行ったりする歌のリズムの取り方が独特なので少しみていきましょう。
門出の夜に忍び込んで
「忍び込んで」の部分です。「忍び」で一旦切り、「込ん」が先行して聴こえます。そして、ここで先行したぶん「込ん」と「で」の間に少し間があり、ピアノ伴奏に最終的に落ち着かせています。いきなり非常に特徴的なリズムの取り方です。
叱られる事全部し終わる時
ここも同じフレーズです。「し」で一旦切り、「終わる」と続くかと思いきや、ここでは歌詞の単語ごとに切るのではなく、「し終」で一旦切り、「わる」でまた間が空き、「時」と続きます。2文字ずつ切ってリズムをとるかなり独特なリズム感で、間に余韻もありません。
この部分では、「し終わる時」の裏ではピアノの和音が一つ鳴るだけなので、ピアノでリズムを刻んでいないぶん、歌メロの方でリズムをとっているのかもしれません。
僕らみんな他人になる
ここでも、「他人に」で切り、「なる」と続きます。この部分も同様に「なる」が少しピアノに先行してリズムをとっています。
飛び込めばあふれる笑い声
ここも特徴的です。「あふれる」の「あ」が「飛び込めば」の「ば」にくっついてほとんど発音されていません。普通に考えると、「あ」をしっかり発音して半拍のリズムを出しても良さそうです。
ピアノ伴奏を聴いてみると、ピアノは「飛び込めば」の次に「る」でリズムをとっています。つまり、この部分では、ピアノの伴奏は小節でリズムを刻んでいないので、「あふれる」の「ふ」を強調することで小節ごとのリズムが結果的にはっきりしているということになっています。ピアノの代わりに歌メロが拍をとって小節のリズムキープをしているということですね、
もちろんここまで考えて歌っているのかは分かりませんが、独特なリズムの取り方によってピアノ伴奏とまた違うリズムを刻むことになり、不思議な雰囲気を感じさせつつも、聴き心地の良さを感じることになっているのかもしれません。
まとめ
以上、にしな「青藍遊泳」の魅力を紹介してきました。
半分くらい他の楽曲の注目になってしまったかもしれませんが、唯一無二の歌声で奏でられる楽曲はどれも聴き心地よく、リズムも意識してみるとさらに楽しめると思うので、ぜひ他の楽曲も聴いてみてください!
にしな「青藍遊泳」 作詞作曲:にしな
この記事では、楽曲の魅力を、その楽曲の背景やテーマ、音楽的観点など多方面から解釈し、伝えていきますのでまたぜひチェックお願いします!
TVCMで話題のココナラ

コメント